[2018/02/22]
★ 第139回 組合会の概要について ★
★ 第139回 組合会の概要について ★
平成30年2月21日に開催されました第139回組合会にて、「平成30年度事業
計画及び予算」が承認されましたので、その概況を報告いたします。
健康保険組合を取り巻く情勢は、依然として大変厳しいものです。当健保も平成30年度の高齢者医療にあてる納付金等の負担が依然として重く、別途積立金を100,000千円(予備費約40,000千円を含む)を取り崩さなければなりません。医療費についても平成26〜29年度と年々増加傾向にあります。また、納付金に影響する前期高齢者医療費も依然と高い状況です。(※前期高齢者とは65歳以上75歳未満の被保険者および被扶養者です。)
このままでは、別途積立金も底をつくため、平成29年度は、健康保険料率の引き上げの苦渋の選択をしました。
報酬は横ばい状態であり、保険料収入が不足すれば数年後は、さらに料率の引き上げも見込まれます。引き続き適正受診へのご理解とご協力をお願いいたします。平成28年2月16日のニュースとお知らせの「医療機関等の適正受診にご協力を!」をご覧ください。
平成30年度から第2期データヘルスも始まります。保険事業の見直しを行い、人間ドック補助の改定をします。平成27年1月診療分より所得(負担能力)に応じた負担を求める観点から、高額療養費の自己負担限度額が見直されました。その趣旨から付加金の改定をいたします。
(詳細下記を参照ください。)
また、介護保険についても、納付金に対する保険料収入が不足します。平成29年度の納付金から一部総報酬割が導入されたこともあり、今後さらに納付金は上昇する見込みです。平成30年度収支均衡を保つため、平成30年度も、介護保険料率を引き上げます。
平成30年度予算概要は、けんぽだより(4月発行予定)にてお知らせします。
■平成30年度の各保険料率
・健康保険料率 98/1,000 (平成29年度 98/1,000)
・介護保険料率 16/1,000 (平成29年度 15/1,000)
※なお、上記保険料率は、事業主負担分も含む。
(個人負担は、健康44.10/1,000、介護8.0/1,000)
平成30年度保険料額表につきましては、後日改めてホームページに掲載
いたします。
■組合規約の変更(付加金の変更)
第54条(一部負担還元金)
第59条(家族療養付加金)
第60条(合算高額療養付加金)
それぞれ、所得区分を高額療養費の自己負担限度額区分に応じて変更し、付加金も変更。
所得区分に応じて、下記の金額を控除して得た額を支給する。
ただし、従来どおり上記の額が1,000円未満は支給しない。端数の100円未満も切り捨て。
合算高額療養付加金についても従来通り、被扶養者については被保険者分を控除後、残額からその被扶養者該当分を控除する。
上位所得者(標準報酬月額53万円以上)
40.000円 ⇒(同83万円以上) 70,000円
40,000円 ⇒(同53〜79万) 60,000円
上記以外
30,000円 ⇒(同28〜50万) 50,000円
30,000円 ⇒(同26万以下) 40,000円
30,000円 ⇒(低所得者) 35,400円(付加金無)
■人間ドック補助の上限金額変更
健保負担割合7割は維持するが、健診総額45,000円の7割である31,500円を上限とする。
(※日帰りドック健診料金 45,000円を基準。健診機関、地域によって異なるが、高岡・川内地区調査。)
■任意継続被保険者の保険料額に関する標準報酬月額について
任意継続被保険者の標準報酬月額の上限については、前年9月末日に
おける当健保全被保険者の平均標準報酬月額で決められます。平成29年
9月末日における平均標準報酬月額は、394,566円ですので、平成30年4月
から適用される任意継続被保険者の標準報酬月額の上限は26等級:380千円となり、平成29年度から変更はありません。